「何をやったらいい?」という問いからはじまる勉強

勉強をやりたい気持ちはあるのだけど、いざ勉強をしようと思った時に何から手をつけたらいいのかわからないという生徒は多いです。いわゆる勉強のやり方がわからないという状態です。

うちの塾では生徒に「今日は何をやったらいいと思う?」という問いかけをすることから授業がスタートします。

生徒が決められない時には先生は参考書や勉強方法の選択肢を提示して、その中から選んでもらいます。毎回その繰り返しをしていくうちに、生徒は自分で勉強を組み立てていけるようになっていきます。

1人で家や自習室で勉強する時、勉強するぞとなったときは自分で「何をやったらいい?」という問いかけをして勉強を組み立てていきます。

こうなればもはや勉強のやり方がわからないということは起こらないのです。

授業の最初にする「何をやったらいい?」という問いかけと、そこから始まる対話によってその授業の充実度が決まってくるので、先生はそこにほぼ全てのエネルギーを注いでいくことが求められます。

たとえば問いかけをする時は「何をするべきか」という義務の言葉ではなく、「何をしたら今より良くなるか」という、良い状態を想像できる言葉遣いをする方が効果が高いです。小さな言葉遣いの違いですが、少しでも学びを促進することができるように工夫していきたいものです。