当然のこととして「知らない」と言えるか

先生であるための資質として、「知らない」と言えることが重要だと考えています。

「知らない」を中立的に言えるか

知らないことは悪いことではありません。

先生は、知識をたくさん持っていることよりも、知らないということを当たり前のこととして言えることが重要になってくると考えます。

恥ずかしがることもなく、投げやりでもなく、ありのままの状態として「知らない」と言えることが重要です。

学ぶ方法を伝えられるか

誰しも知らないことがあって当然であること、つまり皆が共通の文脈を持っているわけではないという認識は、他者視点に気づかせるという教育的メリットもあります。

生徒と先生との関係では、「知らない」と言って終わるということではなく、知らないことをどうやって知ったらいいか、学ぶ方法を伝えることが求められます。

知識の視野の広がり

ますます知識だけの先生は必要とされなくなってくると予想できます。あらゆる知識へのアクセスは非常に簡単になりました。

その結果それぞれが違う方向を向いて知識を獲得していくので、個人間での視野は多様になってきています。

お互いに知らないことがあるのを当然のことと捉え、補いあっていく能力を高めるべきではないかと考えています。