時計のおかげで生産性は上がったのか
テクノロジーが発達して効率化されているように見えても、個人の充実感はまた別の話であるような気がしています。
端的な例が時計です。本来目に見えない時間というものを、時計は形にして視覚化しました。今ではスマホやパソコンで誤差数秒レベルの正確な時刻を知ることができます。
その一方でわれわれは時間を有効に使えるようになったのでしょうか。
昔はだいたいの時刻しかわからず、気がつけば無駄な時間が経っていることが日常だったのだと思います。時計の発明によって効率的な時間配分ができるようになるはずでした。
しかし、時計があったところで、個人の時間管理能力や意識が変わらない限りはそう簡単に時間を有効に使えるようにはならないようです。
ぼく自身も時間をうまく使えていない、もっとうまく使いたいという気持ちをずっと持ち続けています。
最近は二年ほど使ったApple Watchを使うのをやめ、15分刻みのだいたいの時間しかわからない腕時計を使っています。何分何秒を知ることよりも、何をやるべきで何をやらないべきかの意思決定の方が重要だと考えたからです。
自分自身の時間管理の習慣がつかないかぎり、時間とうまく付き合うことはできないと思いつつ少しずつ改善していけたらと思っています。