苦労は中毒になる

「あなたはラクでいいな」という言葉に対して「こっちだって苦労しているのに」というモヤモヤを感じるという話を耳にしました。

でもちょっと考えてみると、ラクにこなせている方が良いに決まっているんですよね。外部化したりルーティン化してラクにやっているというのは工夫しているということですから、もし苦労しているなら工夫が足りないということもできるかもしれません。

「なぜあなたはラクできないのか」という問いを返すこともできます。

他人から認められたい、承認されたいというのは人間として当然の欲求です。でも苦労することで自分で満足させ、人からも苦労を認めてもらいたいということはちょっとしたズレがあるんじゃないかと思います。自分が苦労している、だから相手にも苦労を要求するという悪循環はもはや苦労中毒といってもいいと思います。

途中の過程で苦労することはもちろんあるのですが、人の役に立ったり価値を生み出すことが本当に評価してほしいことなのではないでしょうか。