根負けしてくれるまで話す

今日は強制することは絶対悪ではないという話をしたいと思います。

相手に強制したり管理したりすることよりも相手に選択させる自己決定させる方がいいと一般的には言われています。
そうだとしても100%全てを自己決定に任せることができないというような状況もあります。

どうしてもこれは強制してやって欲しいなと思うようなこともあります。
そういう時は相手が納得してくれなくても、やる価値があるんだよという強い思いがあるようなことはどうしても強制したいという風な気持ちになることがあります。

例えば、学生に対してお金についての知識をつけてもらいたいというようなことがあります。
経済感覚のようなものです。
どうしても中学生、高校生というのは自分が働いて得たお金の価値がいまいちピンとこないということがあるからです。
あんまりピンとこないことでも、将来きっと役に立つお金の知識を、強制してでも知識をつけてもらいたいなというような類のことがたまにあります。

ではどうやって強制していったらいいのかというと、もちろん圧力だけで強制していくというやり方ではうまくいきません。
そういう場合は、完全に相手を納得させられなくても渋々受け入れてくれるぐらいの十分な対話をするべきだと考えています。

完全に自己決定でなくても「この先生がこれだけ言うんだったらまあしょうがないからやってみるか」ぐらいのレベルには持っていく必要があると考えています。

そのためには、何か懲罰を与えたり報酬を与えたりいうことするのではなくて、こちらのを持っているビジョンとかこうなってほしいという思いをたくさん伝えて、根負けしてもらうぐらいの対話が必要だと思っています。

その時は渋々納得して強制されてやったことが、もしかすると時間が経つにつれあれはこういう意味だったんだ、という形で理解してくれるかもしれません。
もちろん理解してくれないかもしれません。

いずれにしても、これはやる価値があるから強制的にやってもらいたいという、その思いは強く伝えていかなければいけないなと思っています。

ということで、強制は絶対に悪というわけではないけれども、強制させるにしても信頼関係が必要だとという話でした。