マズいと思いつつ解決しないこと

問題があるとわかっていながらも、現時点で解決策が進められていないことは、もしかすると解決しなくてもいいことなのかもしれません。

もちろん問題があるのであれば解決した方が良いのは間違いありません。
ただ、本当に深刻で一刻をも争うような問題であれば、解決に向けてどんどん施策が実行されているはずだと考えることもできます。
命に関わるような緊急の問題はすでに着手されているということです。

たとえば、日本は英語教育が進まないという意見があります。
これはもう何十年も言い続けられていることです。
外国でビジネスせざるを得ない国は英語教育が進んでいます。
否が応でもスキルを磨かざるを得ないからです。

そういう意味では、日本は英語がなくても致命的ではないのではないかという考えもできます。

そうだとすると、ICT化が進まないとか、政治が良くないということも同じように考えることができます。
革新的なことを進めなくても、何とか世の中が安定して回っているということを示しているように見えます。

ビジネスにおいては、全く新しいビジネスソリューションが本当に求められているのかを検討する必要があると考えています。
革新的で前例がないビジネスは、問題意識を持っているものの今まで真剣に解決しようと思われていなかったことで、解決しなくても緊急で困ることはないという可能性があります。
本当に新しいビジネスが必要なのか、慎重に見極める必要があります。

ということで、今日は現在解決されていない課題はもしかすると解決しなくてもいいのかもしれないというお話でした。