家の顔、外の顔

親と子の関係においては適切な距離を保つことが重要になってきます。現代の家庭の捉え方では、家庭が社会から隔離された非常に小さな社会になり親子の距離があまりにも近くなりすぎるというような問題も指摘されています。

子供でも大人でも家の顔と外の顔があって、それぞれ全く別ものだと認識することが必要です。

特に親は子どもについてすべてを知っているように勘違いしてしまうので、家の顔をその子どものすべてだと思いがちです。そうではなく、物心がついた頃から家の顔と外の顔をキッパリと使い分けているということを思い出す必要があります。

家庭では外の顔というのは決して見ることができないわけですが、そうだとしても家の顔と外の顔は違うのだということを認めてあげることが必要だと思います。

トラブルが起こるのは家の顔と外の顔がバッティングする場面です。例えば三者面談のように、学校という外の顔と、親という家の顔の二つがぶつかり合う時に問題が起こります。そういった場面でもできるだけ外の顔を優先してあげて、家庭内での家の顔を暴露するようなことはできるだけ避けたほうが良いです。