攻撃欲求はゼロにならない
われわれは200万年前の生活に最適化した脳である以上、攻撃欲求の存在を認めざるを得ません。
戦争や虐待、いじめも古い脳の一部が原因で起こるものなのではないかと思います。
急に人間の中に悪が芽生えるわけではないのです。それまで上手にコントロールされていた攻撃欲求が、様々な要因で制御不能になって虐待やいじめという形で現れるということです。
科学が発達した今、そのような負の面を冷静に見つめることができます。人間は突然悪魔へと変わるものではなく、脳という人が持つコンピュータが悪い方に起動された時に悲しい暴力が生まれるのだと理解することができます。
ゼロにすることはできなくても、そのような攻撃欲求と向き合いどうやったらコントロールできるかを考えることが重要なのではないかと考えています。