効率を考えるとシングルタスキング
ある瞬間にやる仕事を意識的に一個に絞っていくことが効率を上げるために必要だと思っています。
なんとなく同時に仕事をたくさんやるマルチタスクの方が仕事ができてかっこいいイメージがありますが、実際には効率の面では少し劣るようです。
純粋にタスクだけ見るとマルチタスクの方が同時並行でたくさんのことができているように見えます。しかし実際にはタスク自体だけでなく、発生するノイズが含まれているということを忘れてはいけません。
ノイズとはタスク間の気持ちの切り替えの心理的コストや、注意散漫になることなどです。
これはデジタル機器の世界でも同じことで、同時並行でデータを送るとものよりも、データを1列に並ばせるシリアル処理というものが主流になっています。
たとえばUSBのエスと言うのはシリアルという意味で、これも並行処理ではなく単一処理が採用されています。これまで並行処理を採用する規格もありましたが、いろいろな試行錯誤の結果、シリアルで1列に処理する方が便利であるということがわかっています。
特に電子機器に関しては同時並行でデータを送ることによって電気的なノイズが発生してしまうという問題があります。これによって正確性が失われて結局は並行処理よりも1列に並ぶようなシリアル処理の方が便利で早いということのようです。
実際の仕事に関しても同じことで、並行してマルチタスクをするよりも1つのことに集中してシングルタスクをする方が良いようです。
イメージに惑わされずにシングルタスキングの方が効率が良いのだということを覚えておきたいと思います。