脳は体の痛みと心の痛みを区別できない

最近本で読んで面白かったなと思ったのは人間の脳が痛みを感じるシステムについてのことです。

人間にとって痛みを感じることは、嫌だけれども必要なことなのだということです。

人間が痛みを感じることができないと困ったことが起こります。例えば何か怪我をしたことに気がつかずにそこから感染症が広がって命を落としてしまう可能性が高いそうです。

ですから痛みを感じるというのは人間の生命を維持するために必要な機能であるということなのです。

さらに、人間の脳は体の痛みと心の痛みを区別することができないようです。

これはつまり、相手の心を傷つけるのは相手の体を傷つけると同じような痛みを与えることになるということです。それと同じように自分を傷つけるのも自分の体を傷つけるのと同じ位のダメージがあるものだと考えることができます。

ですから相手を傷つけるとか自分を傷つけるということが、ただ倫理的に道徳的に悪いというレベルではなく、体を傷つけて怪我させているのと同じものなのだということです。

何となく体の傷より心の傷の方が軽いという認識を持っているのであれば、少し意識が変えた方が良さそうです。