相手の情報があふれると敵に見えてくる
「自分の周りにはいい人がいない」とか「青森には何もない」というように、身近にいる人に嫌悪感を覚えたり、自分の住む場所を批判するような光景をよく見かけます。
自分の置かれた環境に慣れすぎるとそれを嫌うような現象が起こるようです。
これは情報量が増えることによって、自分が集団の中で埋もれた存在になると感じるからなのだと思います。
たくさん知っていたり経験を多く積むと、情報量が増えていきます。そしてあまりにも自分がその場所に馴染みすぎると、その集団の中で個性がない人間になっているのではないかという恐怖を覚えます。
情報量が少ないもの、つまり自分とは違うものは、自分もその集団に入りたいと思わせるような引力を持っています。簡単にいうと憧れです。
このように人間の行動として、一度は集団に入るものの、その中で没個性になりそうになると別の集団へと分かれていこうという働きがあるようです。
情報量があふれると次の集団へ移行するといような、同化と分化を繰り返すようです。