「教えてもらう」から卒業する
いわゆる「学習の遅れ」が本当に重大な問題なのか、疑問に思っています。
もっと大きな問題として、学校や塾で教えてもらわなければ学習ができないという固定観念の方が害があるのではないかと考えています。
誰かから教えてもらうのではなく、自分で学ぶという姿勢を育てることなく、他人から与えられる受け身の姿勢になりがちな傾向が見られるような気がしています。
勉強や学びは本来孤独で、苦しい時もあります。
しかしそれはただ苦しいだけでなく、孤独の中で学ぶことでしか味わえない楽しみがあるのではないかと思います。
その一方で、大人側からすると教えることで「自分は何かしてあげている」という達成感を得ているのがこの問題をより複雑なものにしています。
一番教えたいことは「教えられなくても学ぶことはできる」ということであり、生徒たちには自分で学ぶ方法を身につけていく能力があると信じるところから教育がはじまるのではないかと考えています。