観察学習

答えさえ合っていればいい、空欄さえ埋めればそれでいいという勉強スタイルもちらほら見受けられます。そうした状況も踏まえつつ、いまの勉強に足りないものは「他の人がやることを観察して、真似する」という姿勢だと考えています。

英語においては音読やシャドウイングの重要性が認められていますが、他の科目となるとなかなか難しいようです。

解説を聞いて理解し、答えを出すという流れで理解と記憶に偏っているように見えます。

一つの問題に対して一つの正しいアプローチさえ知っていればいいという発想は、いわゆる応用が効かない状態です。現実社会には正解などないのですから、非常に心細い考え方だと言えます。

そうではなく、この方法を試してダメなら次の方法、というように一つの問題に対して複数のアプローチを試すということが重要なのではないかと考えています。

一方で、テクノロジーによって観察して学習するための具体的な手段は増えています。

たとえばタブレットとペンシルで答案を作る様子を動画で撮影して、他人がどうやって解くかを見ることもできます。

新しい学習の形の一つとして、他人の方法を観察するという形の勉強を片手間ではなくしっかり時間を設けて行うことも考えられるのではないでしょうか。