能力が高い順に選ぶのやめませんか
日本の人口が減っていくというのは誰もが知っていることです。
それにプラスして、人口が減ったから何なのか?減ることは本当に悪いことなのか?というところまで考えておきたいものです。
「入試の点数が高い順に合格」「能力に応じて昇給」といったような能力の高い順に選抜、採用することが当たり前になっています。
しかしこれには「人口が多い時には」という隠れた前提があります。分母が大きいので、ほんの一部の能力が高い人に依存して他の人はある程度サボっていても成立するような人口構造ということですね。
人口が減るということは、一部の能力の高い人だけをピックアップするだけではまかないきれなくということです。そんな時代に能力で比較してどうこう言うのは疑問が残ります。
障害のある方、子育て中で時間の制約がある方、高齢で能力に制限がある方などすべての人が力を合わせなければならない状況になりました。
これまでも、実際ほとんどの人は能力で選ばれているわけではないんです。「自分は選ばれた」と錯覚しているだけですね。
会社であれば能力を問わず在籍するだけで給与は発生するように法律できっちり決まっていますし、だからこそ正社員を目指していたわけです。
能力の高い順に選ぶということはダサいシステムだとも言えます。