不公平感はコミュニケーション不足から生まれる

人にはそれぞれ一対一の対応の仕方があるので、良い意味で人によって態度を変えることも必要です。コーチングの言葉ではペーシングとも言います。

誰かだけがひいきされているというような不満が出る時は、それまでのコミュニケーションにどこかすれ違いがあったと考えるべきなのかもしれません。

コミュニケーションの不足は、言い換えると承認されたい気持ちが満たされていないという状態です。一人一人が自分が認められて充実した感覚を持っているならば、他の人が自分と違う対応をされていることに不満を持ちにくいものです。

全員に同じ対応をするというのは多様性の否定です。たとえば定型発達の生徒と発達障害の生徒で同じ対応をすることは本当により良い行動なのでしょうか。

「不公平だから」というもっともらしい理由がついていても、その実態は他の生徒とのコミュニケーションの失敗という可能性があります。