親が必要なのは4歳まで、教える必要があるのは8歳まで

『子育ての大誤解』では親や大人の影響力の少なさを暴露して、その代わりに仲間集団から多くのことを学ぶということを指摘しています。

この本は科学的な分析から成り立っているものの、根底にあるのは子育てをする親を応援するという立場です。親には影響力がないからこそ「こうしなければならない」という固定観念で自分を苦しめずに、気負わず子育てをしてもいいんだというメッセージともとらえることができます。

『子育ての大誤解』やその他の研究結果などを見ると、親が必要なのは4歳までで、教える教えられるという関係が成り立つのは8歳くらいなのではないかという感覚を持っています。

親に影響力はないといえども、4歳くらいまでのアタッチメントにおいては親は重要な役割を果たします。8歳を超えると仲間から学ぶことが多くなり、それらは言葉で説明されるよりも仲間の模倣をすることによって学びます。

ひとつの目安として4歳、8歳という区切りがあるのではないかと考えています。