再現できる勉強法を身につける

勉強のやり方を身につけてもらう上で、その勉強法が「再現できるか」というのを一つの軸として考えています。

たとえば先生が素晴らしい解説をして非常にわかりやすいということで生徒が感動したとします。それ自体は良いことですが、生徒が家や自習室で勉強する時にその勉強法を再現することができるかというと疑問が残ります。感動が残るというのはありますが、勉強のやり方は生徒の内部に蓄積されないのではないかという危険性があります。

小さな塾の現場においては、専門的なレクチャーの表現技術を習得するコストの代わりに、アウトソーシングして映像授業に任せてしまった方が良いことが多いです。ドライな視点で見ると、先生が解説をする自分に酔ってしまう麻薬的な魅力があることも指摘できます。

それに加えて、仕事をしていく上で、レクチャー形式の学び方というのは非常に限られた状況だと考えられます。

再現できる勉強法の例は、ネットで検索する方法を教えるようなことです。解説や答えを教えるのではなく、検索のコツを教えると生徒が一人で勉強する時にも再現できて生徒の内部にスキルという財産として蓄積されます。

色々な考え方があった方が生徒の選択肢が増えて良いと思うので、再現性というものにこだわった勉強法の伝え方に特化していきたいと考えています。