IQと従順さだけを基準にしていいのか

大学の職員の方とお話する機会があり、入試制度について考えさせられました。

ペーパーテストによる入試で測ることができるのは、主にIQか従順さです。

体感的にもある程度生まれ持った能力といわざるを得ません。遺伝によって50%決まるといわれることもあります。

IQを問うテストはまさに知能検査のような対策のしようのないペーパーテストです。たしかに丸暗記の勉強では太刀打ちできませんが、努力による底上げができないという側面があります。

一方で真面目にコツコツ暗記するような能力が問われるペーパーテストもあります。生まれ持った能力ではなく努力によってカバーできるという反面、塾や予備校をはじめ、商業的なサービスが台頭し、思考力があるというよりは従順さで優れている人間が評価される傾向にあります。

入試でペーパーテストことによってある程度学生の質が担保されていると考えるのが常識ではありますが、本当にそれがその学校の目指す姿であるのかは慎重に考える必要があります。

現在は推薦枠とかAO枠というくくりをしていますが、志願する者はすべて受け入れる枠や、ペーパーテスト枠といった多用な受け入れ方法がある方がよいのではないかと考えました。