コントロールしたい欲求をコントロールする

子ども時代に指示命令や管理など圧力による関わり方をされてきた人が大人になると、生徒や自分の子どもとの関わり方において混乱が生じます。圧力ではなく対話的な関わり方がわからないという声がよく聞かれます。

まず手始めに考えるべきは、誰かを思い通りにコントロールしたいという欲求をコントロールするということなのではないかと考えています。

勉強のやり方にしても生活態度においても、自分の思った通りにならない時にイライラしたり怒ったりすることを少しずつコントロールしていくことで生徒の態度は劇的に変化します。

たとえば「こうしなさい」という声がけを「自分はこう思う」というIメッセージに変えるだけでも相手への伝わり方はかなり違ったものになります。

コントロール欲求はいきなり完全に消えることはないので、「なぜ話を聞いてくれないのか」という感情が出てきてもさほど気にすることはありません。

自分自身でコントロール欲求が出てきたなというのを認識できれば、いずれ改善されるのでそれでいいのです。