がんばるにも資格が必要なのか

無理をしない、がんばらないという考え方がじわじわと浸透してきていると感じます。もしかしたら「がんばる」ということにもそれ相応の資格が必要なのではないかという気がしています。

限界を超えるほどがんばるには、何かを捨てる覚悟が必要です。自分の身を安全なゾーンに置きながら今の自分のポテンシャルを超えるほどがんばろうとするのはある意味では軽率な考えかもしれません。

今の自分にできないことはできないと認めることが必要です。悪いところを見て見ぬふりをして、未来は良くなっているだろうという予測から、がんばって結果を出そうというのは論点のすり替えに近いものがあります。

たとえばアスリートは安全や健康に十分気をつけていますが、万が一の時はその競技のために命をかけるくらいの覚悟でやっています。だからこそがんばる資格があり、自分の限界を超えてがんばれるのだと思います。

そのような覚悟は私たち凡人が持つことは難しく、それよりもリラックスして現状を肯定して、そこから何ができるかを考えるという「がんばらない」姿勢が幸福度の高い生き方なのかもしれません。