賞罰はどの程度有効か
良いことをしたら報酬をあげて、悪いことをしたら罰を与えるというシンプルな発想があります。
しかし、それはあまり有効な方法ではないのではないかと考えています。
ほとんどの人が賞罰は効果があると信じていますし、大人でも子どもでも賞罰の原理が使われている場面が多いのではないでしょうか。
教育としては効果のあることなのでしょうか。
TEDトークでダニエル・ピンクによる「やる気に関する驚きの科学」という動画があります。
報酬を与えることでやる気を増進することはできない場合がある、という内容です。
「~したら~を与えられる」というたぐいの報酬は、単純なルールと明確な答えがあるときには機能します。 しかし逆に言うと、視野をせばめ、集中させすぎ、さらには可能性を限定してしまうのです。
勉強や仕事など、明らかにルールとやるべきことが決まっていることはほとんど無いのではないでしょうか。
動物にとってはエサが報酬になるのかもしれませんが、人間は自分にとって何が報酬かというのが人によって異なります。
そういったことを考えても、賞罰という考えで人と関わることはあまり効果的ではないのだと考えています。
参考