どのくらい深く科目の勉強をすればよいのか

今まであった何かを削除することは難しいものです。最近、ある科目のある単元が必要ないのではないのか、という話題でネットの一部が盛り上がっているようです。

たとえば数学の科目の内容でいうと、教科書レベルの基本的な定義や、概念の意義が理解できればほとんどの生徒にとって有益な学習になるのではないかと考えています。

因数分解では、二次式を一次式に落とし込んで考えるという問題解決の方法として捉えることができれば、細かい知識や複雑な計算などは省略しても教育としての観点では十分なのではないかと思います。

学生時代は時間や精神力などのリソースは限られています。教育においてもどこかで選択と集中をしなければなりませんが、今まであったものを消すのは勇気のいることです。

最近の盛り上がっているこの議論で、今まである単元を消すことに対する反対意見を見ていると、国全体がやや硬直した発想になりがちなのかもしれないと感じられました。

いずれにしても、教育の話題でいろいろな人が議論して意見を交わすことは良いことです。