塾に通っても何も残らないという恐怖

塾はサービス業です。目に見えるものを扱っているわけではありません。

塾を運営する側としては、形の残らないもので対価を頂戴していることが怖いという心理があります。

だから恐怖から逃れるために安易に数字を残そうとします。数字は少し物質的なものに近いからです。

テストの成績など数字を追い求めるというのも、一つの塾の在り方です。

一方で、生徒たちと関わっていくうちに、そういった物質的なものに振り回されるためにやっているのではない、という気持ちが高まってきます。

思い切って、塾は数字のために運営しているのではないというふうに考えて、形に残すものを捨てた時にはじめて本当の価値を生み出せるのではないかと思っています。

「自分の塾ではこういう体験を提供している」と自信をもって言えることができるようになれば、生徒も塾側ももっと純度の高い教育を進めていけるのではないでしょうか。