教育とは、男の子にピンクのランドセルを選ばせること

 

教育においての子どもとの距離感を語るうえで重要なたとえ話を考えました。

今はランドセルの色は自分で選べるようになり、様々な個性ある色のランドセルが見られるようになりました。

ある男の子が、ランドセルの色を決めようとしているとします。もし黒のランドセルかピンクのランドセルかの選択肢があって、その男の子はピンクを希望したとします。

そこでどういう対応をするかが、大きな分かれ目になります。

「あぁ、そうなんだ」と承認するのが教育で、自分の意見で「男の子は黒じゃなきゃだめでしょ」と押し付けるのは矯正です。

これは教育の難しさをシンプルに表しています。

自分にとって正しいと思うことが、相手にとっては正解ではないということを具体的にシミュレーションできる状況です。

自分だったらどう対応するかを考えることが、どういう姿勢で子どもと向き合うかの方向性の指針になると思います。