学習塾は対価をもらう言い訳が欲しい

成績や入試にこだわり続けてしまうというのは、考えることをやめた塾と保護者によって陥るジレンマ状況かなと思います。

塾の人間として何に対して対価をいただいているのかと考えた時に、成績という数字のためにお金をいただいているというのが一番落ち着く結論なのかもしれません。

いろいろな理念の上でそのように考える塾もあるでしょうし、考えることをやめた結果、塾の対価は数字だという結論に至るパターンも多々あるのだと思います。

思考停止した結果、生徒が蚊帳の外に置かれた塾と保護者のための塾が生まれ、ビジネス的にもうまく回っているのかもしれません。

一方で、成績のためだけにやっているわけではないという塾も、テストの成績など気にしなくていいというくらいに切り捨てることはできずに歯切れの悪い中途半端なポジションにいることもあるようです。

これらの塾が良くないというわけではなく、観察してみるとそういう状況だと感じたというお話です。

ここに塾と保護者のミスマッチがあり、同時に利害の一致した共犯関係が生まれるのかもしれないと思いました。