論理的思考とコミュニケーション能力は似ている
論理的思考というとちょっと堅い知的なイメージ、コミュニケーション能力というと柔らかいフレンドリーなイメージがあります。別の印象を受けるこの二つはどちらも同じ能力だというお話です。
他者の視点
二つに共通するのは「他者の視点」が必要だということです。黙っていても自分の考えていることは他人には伝わりません。
そこでどうにかして他者に伝える手段が、論理とコミュニケーションなのです。
自分の美意識だけではなく、他者から見てどう見えるかということを気にせざるをえません。
論理的思考
論理的思考の例は「太陽がでているから温かい」というように「AだからBだ」のパターンです。Aが根拠、Bが結論です。
自分だけの視点で考えるのなら、Bの結論だけで十分です。ただし、他人に伝えるとなると、Bの結論が直接伝わることはなく、Aの根拠という、自分と他者の共通の認識を持ち出してはじめてお互いが納得できる内容になります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はまさに、他人にどう伝えるかというスキルです。論理的思考と同じように、自分と他者の共通認識まで噛み砕いて話をすることが重要かもしれません。
あるいは言語以外のもの、表情、声色、所作などが他者に伝える時には大きな役割を果たすかもしれません。
他者の視点を
どちらも他者の存在をはっきりと意識しなければいけないという点で、非常によく似ています。
相手を思いやり、より良くしようという精神があったからこそ論理的思考やコミュニケーション能力が重要とされてきましたし、これからもその営みは続いていくでしょう。