数字を解釈する

これまで何度かマルバツ思考について考えてきました。

3kuni.hatenablog.com

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思考をショートカットする時に楽なので、マルバツ思考は使われます。

これはマルバツだけではなく数字に関しても同じで、数字の実体よりも解釈の方が大きく左右するものだと思います。

どんな時に数字が必要か

小学校のクラスを考えてみます。電車が好きで、駅の近くに住んでいる山田くん。おとなしくて絵を描くのが好きで、マンションに住んでいる吉田さん。スポーツ万能でサッカークラブに所属している誰にでも優しい田中くん。その他大勢・・・

一人一人別の人間で、個性を持っています。ただし、このクラスの生徒たち全員を表す時に、それぞれの紹介をしていくのは言葉の量があまりにも多くなりすぎます。

そういう時に全部まとめて

“35人の生徒”

と表現することができます。

個人の性格など情報量は減りましたが、簡潔に言葉で伝えることができます

このように個々に注目していくと情報量が多くなりすぎる時に、数字を使ってまとめることができて便利です。

お金も成績も数字

数字自体は記号ですから、必ず何かを指し示しています。便利なだけに数字だけにとらわれて考えるのをやめてしまいがちです。

お金であれば¥1,000,000という数字に何の意味があるのか、例えば何に使うことができるとか、何をした報酬として受け取ったものかをよく考える必要があります。

成績であれば、80点という数字は何を指し示しているのか、機械的暗記でとった点数なのか努力によって伸びた点数なのか、などいろいろ考えることができます。

数字は便利ではあるものの、時に思考を奪ってしまう魔力を持っています。数字にまで情報量を削ぎ落としてよいものなのか、そうでないのかを判断して使わなければならないと思います。