何を目指せばいいのか予測できない

子どもも大人もわからない

今や10年先を予測することは不可能な時代であるともいわれます。

小中高は 6 + 3 + 3 = 12 つまり12年もあるわけですから、学校に通っているうちに時代は変わってしまいます。

小学校入学時と高校・大学卒業時とでは、求められる能力も大きく変わるのではないでしょうか。

よく考えてみると私が小学校に入学した当時はCD全盛期でしたが、大学卒業時にはiPhoneがすでに普及していました。そう考えると時代は激変しているのだなと痛感します。

そんな時代背景を考えると、どのような能力を身につけて、何を学べばいいかは誰にもわからない状況になってきました。

かつては大人が道筋を示すことができて、それを子どもたちがたどっていったのだと思います。「これからは学問の時代だ」と、高度経済成長時代の大人たちは考え、子どもたちは勉強したはずです。

しかし今は大人も子どもも何を目指したらいいのかがわからないのです。

学ぶ方法を学ぶ

これを踏まえると、何を学ぶかはあまり絞らず、どうやって学習したらよいかを学ぶことが重要になってくるのではないかと予測できます。

フィンランドの例を出すと、National Core Curriculumには”Learning to learn”を促進するということが明記されています。

学ぶ方法を学ぶという視点で考えてみると、学校の勉強への向き合い方も少し変わるのではないでしょうか。