塾こそ雰囲気が重要

他の塾の先生とお話している時に「塾で一番大切にしていることって何ですか?」と聞かれて、「雰囲気ですね」とお答えしたら「えっ?」という反応をいただきました。

ぼく自身の中では自然な考えになっていたのですが、たしかにもっと具体的な成績アップとか生徒の成長について注目する方が一般的なのかもしれないという気もします。

まず雰囲気というのは勉強することにポジティブな空気の中に浸かるという意味です。楽しいことは何にも勝るからです。

特に、生活の中に学びが自然に溶け込むようなスタイルを目指したいので、塾の内装やインテリアとしてもリビング学習の延長という意識を持てるようになればいいなと思っています。

時代の状況から考えても、心の底からペーパーテストの成績や学歴のために勉強できるかは怪しくなってきました。

それに加えて、なんとなく好きなものは強いということもあります。理由があるものはそれが否定された時に乗り換えが起こりますが、理由がなく好きなものは他に移動しにくいということです。

たとえば良いテキストを強みにしている塾は、他に良いテキストを使う塾が現れるとそちらに乗り換えることがあるということです。

学びにポジティブに向かう空気があること、言葉にできないけれども好きになってもらえることを最も大切にしたいと考えています。