小規模ビジネスは実利ではなく理念で売る

大企業でない限り安さやお得感で商品を売るのではなく、理念に共感していただいた結果購入につながるという流れを作った方が良いのではないかと考えています。

テレビCMで宣伝されているような商品、お菓子やシャンプーなどは理念というよりは安さなど実利の判断基準で購入するものです。

業界トップの企業が打ち出しているこの戦略は、回転率の高さとスケールメリットによって成功を収めています。安く大量に製造し多くの人に買ってもらい、クレーム処理なども人的リソースを割いて行なっています。

一方で小さなビジネスにおいては回転率やスケールメリットは無いので、そのような規模の大きなビジネスを真似しようとするとうまくいきません

塾でいうとテストの点数をお金で買うというような発想が実利のビジネス理論です。そういった層にアプローチしても結局規模の大きな企業塾に有利なフィールドなのです。

そうではなく、どういう理念で運営しているのかを納得してもらい、大量生産ではなくオーダーメイドの継続率の高い商品やサービスを提供していくのが良いと思います。理念に共感してもらった顧客は、安いから買うという発想をむしろ嫌う傾向にあります。

そして理念はなかなか簡単には伝わりにくいものです。それをいかにうまく伝えていくかがカギになってくるのでしょう。