間違ったら嫌だという状況は損失
考えていることはあるけど間違ったら嫌だから言わないという場面がありますが、そのような状況は損失ととらえるべきだと考えています。
たしかに他人に伝える表現力が重要だという意見も十分理解できます。
一方で、コンピュータがあらゆることを処理できる時代においては、外部に表れるもの、つまり機械がインプットできるものはすべてコンピュータが人間を上回ってしまうのではないかという心配があります。
外に伝える工夫も重要ではありますが、もっと個人の内面にある考えたり感じたりすることを重きを置いていく方が良いのではないでしょうか。
内面の活動はしているのに表現の工夫で躊躇して黙り込んでしまうのは損失であり、少しでもその損失を減らしていく工夫が必要です。
何かが正しくて何かが間違いであるというようなマルバツ思考ではなく、内面で考えたり感じたそのままを外に表現できる状況がより好ましいと思われます。
ストレートに内面を表現した結果、他者との違いを認識しますから、表現力の重要性とも矛盾しません。
考えること、自分が何を良いと感じるかという美意識のような内面の在り方が重要であり、その活動を促進していくような関わり方が求められるのではないでしょうか。