フィンランド教育には「型」はない

教育における北欧神話

フィンランドをはじめとする北欧の教育は素晴らしいと言われる一方で、PISAテストの結果が落ちてきていることを根拠とする批判的意見もあります。

www.iza.ne.jp

しかしそもそも北欧諸国はペーパーテストの結果を重視していないようです。情報源がどこにあったか探し出せませんが、「テストの結果はあくまでも血圧計のようなもので、良い結果だとういれしいが一喜一憂するものではない」という趣旨の発言があったと記憶しています。

教育の最終目標をペーパーテストに置いていないのです。

デメリットも当然ある

フィンランド教育は世界中から注目されていますが、もちろん万能ではありません。世界一先進的な教育を実践しているのは間違いありませんが、それでもうまく馴染めない生徒もいるそうです。

また、いじめ教育にも力を入れているということは、現実にいじめが存在していることを示唆するものでもあります。

いまも進化している

重要なのは、フィンランド教育という一つの「正解」があるのではなく、常に改善し続けているということです。

フィンランドでは新しいことをすぐに取り入れます。積極的に現場に権限が委譲され、自由度の高い教育設計ができるようになっています。

フィンランドの教育がいいからフィンランド型をそのまま輸入してしまおうというのではなく、フィンランド教育がアップデートし続けるように常に良いものを選んで採用していくという柔軟性を学ぶべきかもしれません。