否定せず優しくするとダメになるという批判

辛いことから逃げるのは良くない、生やさしい態度で教育するべきではない、という意見は根強くあります。

今日見つけた記事にもそのような立場から主張がなされていました。

setsuyaku.ceo

記事ではある実験を紹介しています。

一つ目のグループは

問題が解けなくても「言い逃れ・言い訳OK」で一切責めることはしない。

二つ目のグループは

解けなくて失敗した時に、あえて「自分が解けなかった問題は、皆さんの努力が足りなかったから解けなかっただけなんだよ。」

という教育を25日間した結果、二つ目のグループは難題にも意欲的に取り組むようになったという研究です。

この研究自体はきわめて科学的に正当な実験だと思います。ただ注目すべきは、この関わり方では言い訳を大人が承認したような形になっているということです。責めないことが悪いとは言えず、言い訳を追認することが悪いのではないかと私は感じました。

よりよい関わり方としては、言い訳したことを罰したり批判するのではなく、自分が言い訳をしたということを認識してもらうことです。好ましくない行為があったとしたら、叱るのでもなく、反対に認めるようなこともせず、本人に反射することでメタ認知が発達するのです。

否定しないことは甘やかしではありません。