締切の一種としてのテスト
テストは有効なイベント
脱ペーパーテストについて考えていますが、テストは勉強の締切として有効だと考えています。
ペーパーテストが全く必要ないとはもちろん思っていません。
そして現実的に今すぐペーパーテストがなくなるわけではないので、うまく活用していく方法を考えたいと思います。
目的と手段
締切に向かって取り組むのは区切りがついてとても良いことだと思います。
一方で、締切に間に合わせるために、本質を欠いた勉強法しか知らない生徒が多いのは非常にもったいない気がしています。勉強を測るためにテストがあるのに、テストのために勉強するというような状況になって、目的と手段が逆転しては本末転倒です。
たとえば、2次方程式の解の公式を丸暗記することは、テストで点を取る以外にどんな意味があるのかと疑問に思います。
解の公式は、それまでに習った知識を使って導き出すことができます。その結果、公式にあてはめることで計算が早くなるという性質のものです。
計算ができるかどうかよりも、難しいことを、自分の知っている知識に引き寄せて解決することができる、というのが数学を勉強する大きな意義だと私は思います。
多様な答えがありそう
たしかに、テストで点数を取るというだけが目的であれば、とりあえず丸暗記するというのは最適な戦略であることは間違いないです。
それをどの程度許容するのかは一概には決められないことで、多様な答えが存在すると思われます。
じっくり時間をかけて取り組めば理解できるもの、つまり個人によって理解スピードが違うものを、締切のために省略してしまうことをどの程度許すのか、ポリシーが垣間見えるところです。